2005-10-03

TCP/IPの初心者向けLAN構築講座(導入)

パソコンが1家に1台の時代はもう通り過ぎ、1人1台、あるいは一人で複数台でも別に変わってないなどという時代がそろそろ来ようとしています。ファイルの交換にはメッセンジャーのファイル転送機能かあるいはP2Pアプリケーションなんていうのも、もう特別というわけでなくなっています。

その一方ではwindowsの標準機能としてファイヤウォールが実装され、回線はFTTHで、ISPから貸与されるモデムはルーター機能付きで…ということになってきています。また、ゲームではサーバ機能があって、自分がホストになってみんなを招待なんてこともできます。

このような中、ルーターの設定は今でも素人には敷居が高いままです。もちろんつなげばすぐ使えるルーターというのがほとんどなのですが、セキュリティ上は激甘です。言ってみれば、錠はたくさんあるのに鍵をかけたのはたった一つの錠なんて状態なわけです。これは非常にもったいない。個人的には、ルーターの設定でほとんどのウイルスの進入は防げます。防げないのはダウンロードしてきたウイルス付きファイルを実行してしまう場合(メール添付なんかも含まれる)、ブラウザのセキュリティホール(安全確保上の欠陥)を突いた攻撃くらいしかないわけです。さらに言えば、ルーターの設定をきちんとしておけば、トロイの木馬に感染してもそれによるさらなる被害は防げたりもします。

こう考えると、ルーターの設定一つだけで、その下にぶら下げてあるすべてのPCのセキュリティがある程度確保できるということはとてもすばらしいわけです。もちろん、上記の通りルーターの設定だけですべてセキュリティが確保できるわけではないのですが、個々のPCでのファイヤウォール設定の項目が少なくできるという点から見てもマイナスなことはないのです。

ところが、ルーターの取説ではネットワークの知識というのはほとんど設定に具体的に関わる部分が書かれるだけで、ネットワークの具体的な観念については書かれません。なぜかというと初心者には取っつきにくいからです。ここでは具体的例に則して、ネットワークの仕組みというものを(私的メモとして、という意味も含めて)書いておこうと思います。ネットワークの設定の意味がほとんど分からなくても、どのようなアプリケーションにおいてもルーターの設定ができる、というところを目的地にしています。

では、次項から本題に入ろうかと思います。

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